ムスコが彼女を連れて、南アルプスを望む地方まで日帰りドライブしてきました。
往復600km超え~!
行先は昔ムスコが寮生活していた中学校。
ムスコは中1の冬に不登校になって、部屋のカーテンを引いて暗くして過ごし、家から一歩も出なかったです。
(友達や先生が訪ねてきてくれても、病院に通ってもダメ・・・)
引き籠りから1年くらい経った頃、ちょっと元気をとり戻して「これからどうするか」って話にも耳を傾けてくれるようになりました。
元の学校に戻るか、フリースクールみたいな所に通うか・・・。
本人は出来るだけ遠い場所で(誰も知らないところで)心機一転したいと言い、色々検討した結果、山奥の全寮制の中学校に転校させることにしました。
小・中学校合わせて全校生徒が20人弱の小さな学校です。
そこに中学卒業するま在籍しました。1年と3ヶ月ほど。
(のちにそこの通信制の高校にも入学)
そこがものすご~~い山奥で、交通の便がめっちゃ不便なところで・・・。(><)
公共の交通機関を使うと、電車とバスを乗り継いで8時間くらいかかります。
春・夏・冬休みなど、ムスコを送って行って、私がその日に帰って来ようと思ったら車でいくしかない感じ。
しかし途中には峠を越える細い崖道が長く続いて、携帯も繋がらなくて、対向車でも来ようものなら(滅多にないけど)、どこまでバックすればいいのかもわからない感じで、怖くてしょうがなかったわ。
(後には息子一人で電車で行かせました)
でも、それくらい山奥のゆっくりと時間が流れるような村で過ごした息子は、息を吹き返しました。
私も覚えてます。
南アルプスの山々の神々しさ、田んぼと畑だけの本当に何もない村(笑)。
爽快な山の空気。
ムスコは卒業式では卒業生代表で挨拶するほど元気になりました。
(その時の卒業生は6人くらいでしたけどね ^^;)
その後、地元の高校に入学したけどわずか3ヶ月でまた引き籠っちゃった。
こちらの世界のスピードに、心も体もついていけなかったようです。
そしてまた1年ちょっと引き籠って、山奥の中学の延長にあった通信制の高校へ入り直しました。
そういう歴史があって、その学校には深い思いがあるようで、その懐かしい場所をもう1度訪ねてみたいって最近言ってたんです。
今も全校生徒は10数人しかいなかったようです。
村の中に一軒だけあった商店(八百屋さん?)はもう無くて、ジュースの自販機すら2km先まで無いという・・(笑)
中学の時の先生は、もういらっしゃらなかったようだけど、通信高校の時の先生と、用務員だった女性が今もいらして、
「よく来たねぇ」って歓迎してくれたらしい。
当時学校で飼っていた甲斐犬3頭は寿命を全うし、お世話になった村の方も何人か亡くなっていて、それなりに時間は過ぎていたけど、学校の中や、住んでいた寮、実習していた田畑、村の風景は時間が止まっているかのように変りなくて、懐かしかったって。
「行ってよかったよ」と明るい顔して帰って来ました。
当時は暗い心で、福井を離れたけど、あの場所で息子は元気になりました。
最近、少し元気が無い様子だったから、エネルギーチャージに行って来たのかな。
それともあの頃の自分を見つめ直して来たのかな・・・。
これもまた成長のステップなのだろうか。

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