昨日はムスコの診察日でした。
1週間ほど前から、ムスコが勝手に減薬しています。
(薬は2種類で合計3錠飲んでますが、そのうちの1錠を飲まなくなりました)
私がその事を主治医(女医さん)に相談すると、
先「○○君(ムスコ)、どうして減らしたの?」
ム「飲むと眠くなる気がするから・・。運転中とか」
先「減らしてどうなった? 改善した?」
ム「はい、眠くない気がします・・」
先「そう。それじゃあ、次は1個減らして処方箋だしとくね」
「えっ、そんな簡単? (;゜0゜)」(私の心の声)
薬の話は簡単に終わりました。^^;
あとは、「正社員で働く」とか「一人暮らしをする」とか、普通に考えて「無理でしょっ!」て事を言い出したり・・、無理なことが本人はわからないのか。
(実際に正社員の面接に行ったり、不動産屋にも行ってました)
先「ずいぶん行動的になったね(笑)。 でも高望みするよね。 この病気にはそういう人多いんですよ」
先「しかも、失敗が経験にならない。 A社で失敗したら、じゃあB社なら大丈夫だろうと考える。同じなのにね」
先「普通は、これが出来てから次はあれをやろうって思うけど、そう言う考えが出来ないんだよね、多分」と言って笑います。
先「そういう人、○○君の周りにもいるでしょ? この病院に来てる人で。 あっ、またやってるなとか。前も失敗したのに・・・・とか思わない?」
息子は首をかしげてました。
納得出来てないみたい。
先生が言うには、年齢とともに落ち着く人もいるけど、そうじゃない人もいる、
「結局のところ、やらせておくしかないですよ」とまた笑っておられました。
私「でも一人暮らしとか、お金のかかることを言い出されると困ります。」
先「そうですね。お金がかかることについては、出せないなら出さないでいいんですよ。」
なるほど。
先生から「やらせておくしかない」と言われて楽になりました。
息子のために、こうした方がいいとか、それはダメとか考えたり、もんもんと悩んだりする必要ないんだ。
「お金は出さない」それだけ決めておけばいい。
息子を初めて心療内科に連れていったのは、中学1の冬に不登校になった時です。
その時は数回しか通院しなくて(嫌がった)、しばらく間をおいて次は15歳の時。
その時は処方された薬を飲むと寝てばっかりで、半年ほどで通院をやめました。
そして引き籠りも10年を経過した24歳の時、ついに自分から病院に行きました。
(言い出してから行動に移すまで半年くらいかかったけど)
精神デイケア(社会参加、就労などを目的に様々な活動を行う通所施設)にも通うようになりました。
「社会不安障害・発達障害」と診断されたのはその頃です。
いろんな検査を受けました。
診断には数ヶ月要したかな。
・心理テスト
・頭部CTやMRIなどによる画像検査(脳腫瘍など脳に病気はないか)
・脳波検査(てんかんを併発していないか)
(発達障害はてんかんを併発しやすい病気だそうです)
・血液検査(甲状腺機能低下症などホルモン値に異常はないか)など。
あと「成人知能検査(WAISーⅢ)」です。
「言語性IQ」、「動作性IQ」、「全検査IQ」の3つの数値を、WAISーⅢで測定します。
「全検査IQ」の数値は79でした。
全検査IQは、一般的にいわれる知能検査と同じで、IQ100が平均。
130以上は特に高い
120~129は高い
110~119は平均の上
90~109は平均
80~89は平均の下
70~79は境界域
69以下が知的障害に当てはまるそうです。
ムスコは79だったので境界域ですね。
言語性IQは94で、動作性IQは67でした。
(言語性IQと動作性IQの数値の開きが15以上あると(最大40)発達障害の疑いあり)
ムスコはその差は27で、他の検査結果も含めて総合的にASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)と診断されました。
(ADHDも持ち合わせてる)
幼児の頃から人見知りが激しくて、他人をみると家の中に隠れたり、固まったりしていました。
改善のためにスイミングや体操教室にも通わせたけど、人を怖がって駐車場に着くなり泣くようになったので行く事も中止しました。
保育園入園から卒園までの3年間は一言も発せず(場面寡黙症と言うそうです)。
他の子からは「○○君はしゃべれないの?」とよく聞かれました。
小学校低学年の頃は、分離不安症(遊びに行っても30分おきに私の存在を確かめに帰ってくる)、チック症状も始まりました。
首をカクンカクンしたり、手をクンクンしたり。
数か月から半年ほど続いて、いつの間にか治ったと思うと、また違うチック症状。
発達障害のある子どもが、思春期や青年期になると精神的不調を生じることがあって、それを二次障害と言うそうだけど、中1の時に不登校になったムスコはまさしくそれだったと思います。
成長にしたがって課題は増え、生き辛かったと思います。
生き辛いと感じてる方は、たくさんいると思いますが・・。
(私もそうだった。^^;)
生き辛さをはらすために、持って生まれた特性を努力で変える事は難しいですね。
自分が苦手なことを認識して、どうカバーしていくかを考えるのが得策です。
デイケアでは、まずは自分の特性を知ることから始まり、仲間との交流、集中力や作業能力を高めるための様々なプログラムを受けていますが、身に付けていくのは結構難しいようです。
(デイケア通いはもう3年目です)
でもいつの間にか、対人恐怖症は鳴りを潜めているようで、それはとても大きな成果です。 ^^
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