『永平寺』に行って来ました。
永平寺は、道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場で、曹洞宗の大本山です
行ったのは5日ほど前なんだけど、写真と文章がまとまらなくて書くのに時間がかかってしまいました。
永平寺までは車で30分弱くらい。
意外と近いです。
遠足で来た事もあるし、友達と来た事も、家族で来た事もあります。
でも1人は初めて。
今までは観光地として何となく見学していただけで、今回は『禅』の事を知りたくて訪れました。
参道入口です。


土産物店が並ぶ門前町から、木々が生い茂る参道に足を踏み入れると、辺りは凛とした空気に変わります。

紅葉は終わりかけでしたが、苔むした岩に黄色や赤色の葉っぱが重なって綺麗でした。^^

永平寺川です。風情があります。

通用門の前の一葉観音。

中国へ渡海した道元禅師の船旅を守護したという言い伝えのある菩薩様です。
そのまま参道をまっすぐ行くと、『唐門(からもん)』が見えてきます。

皇族の入山時や貫首就任時のみに開門されるそうで、一般人は通る事は出来ません。
通用門で、拝観チケット(大人500円)を購入していよいよ中へ。

撮影は、雲水さん(禅宗の修行僧)に直接カメラを向けるのはNGだけどあとはOKです。
中に入るとすぐに「吉祥閣(きちじょうかく)」という研修道場があります。
一般人を対象とした坐禅や写経の体験道場です。
その横を通り「傘松閣(さんしょうかく)」、別名「絵天井の間」へ。
参拝ルートの一番目のスポットです。^^
156畳敷きの大広間の天井には、昭和5年、当時の著名な画家144人による230枚の色彩画が埋め込まれています。

一枚一枚が圧倒的に美しく、しばし見とれます。

次は『七堂伽藍(しちどうがらん)』へと進んで行きます。

敷地内には大小70余りの建物が並んでいますが、主に見学できるのは七堂伽藍で、それぞれが回廊で結ばれています。
七堂とは「東司」、「僧堂」、「仏殿」、「法堂」、「大庫院」、「浴室」、「山門」の7つ。
伽藍とは「僧侶が修行する清浄な場所」という意味があるそう。
参拝順路に従って進んで行きます。
廊下や階段は、雲水さんにより磨きこまれています。

たまに雲水さんにすれ違います。^^
現在は約150人ほどいるそう。
1、「東司(とうす)」・・用を足すことも大切な修行
東司とはお手洗いの事です。^^;
写真は撮りませんでした。
お手洗いも修行の場で戸の開け方から手の洗い方まで、細かな作法が定められているそう。
2、「僧堂(そうどう)」・・雲水たちの修行道場
修行の根本となる伽藍。
僧堂の中では雲水それぞれに「単」と呼ばれる1畳の空間が与えられ、そこで坐禅、食事、就寝などを行います。

中は見る事は出来ません。
修行の邪魔ですもんね。^^;
3、「仏殿(ぶつでん)」・・現在、過去、未来の仏が祀られている


中央に、現在仏であるお釈迦様・釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。
あと、写真では見えないですが、
右に、未来仏の弥勒仏。
左側に、過去仏の阿弥陀仏が祀られています。
阿弥陀仏は、十劫の昔に仏陀として成道し、極楽浄土の主であるために過去仏。
釈迦牟尼仏は、歴史上の仏であるために現在仏。
弥勒仏は、釈迦が入滅後の五十六億七千万年後に、次の仏陀として現れるから未来の仏なのだそうです。
仏殿から進むと、奥に見える建物が「承陽門(じょうようもん)」です。

道元禅師の尊像と霊骨、永平寺歴代住職や全国の曹洞宗寺院住職の位牌などが祀られていて、曹洞宗の聖地とも言える大切な場所です。
4、「法堂(はっとう)」・・説法の場

次に向かったのは説法の道場である法堂。
朝のおつとめなどの各種法要がこの建物で行われます。
中央には「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が祀られています。

七堂伽藍の最も高いところに位置しているので、見晴らしが良かったです。^^

5、「大庫院(だいくいん)」・・雲水たちの台所

1階には雲水の食事をつくる台所・典座寮(てんぞりょう)があります。
食事を整える事は命を預かる大事な務め。
雲水が持ち回りで担当し、毎日午前1時半頃に起きて料理をするそうです。
6、「浴室」・・お風呂も修行の場

湯を大切に扱い次に入る人に心を配り、身も心清浄となるように心がける道場。
所作も作法に従って厳粛に行われているそう。
次は最期の伽藍、「山門」ですが、長くなり過ぎたので明日に続きます。^^;
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